みなさん。
絵本と漫画の違いを説明できますか?
このページでは、絵本と漫画の違いを「画力」「構成力」「演出力」「キャラクター」という能力を通して解説します。
「絵本」と「漫画」を描くのに必要な能力
絵本と漫画を描くためには、「画力」「構成力」「演出力」「キャラクター」の4つの能力が必要です。
それぞれ、どういった能力なのかを解説します。
「画力」は絵の上手さ
画力とは、絵の上手さのことです。
絵が上手いと、お話を良く見せるだけではなく、絵の魅力から本を手に取ってもらいやすくなるという効果もあります。
本の内容だけでなく、販売数にも関わってくる能力です。
「構成」は物語の伝え方
構成とは、何をどのような順番で伝えるかです。
構成は物語の骨格です。
構成によって、物語全体の面白さが決定づけられます。
「演出」は最適な見せ方
演出とは、最適な見せ方のことです。
例えば、恐い人を演出したい場合は、カメラを人物より下にして、あおり視点にすると相手が大きく見えて恐くなります。
逆に、おとなしい人を演出したい場合は、カメラを人物より上にして、俯瞰視点にすることで、相手が小さくなり、おとなしく見えます。
漫画の場合、絵が下手にも関わらず、絵が上手い人よりも戦闘シーンが面白い漫画があると思います。
それは、演出力が優れているのです。
見せ方が上手いので、絵が下手にも関わらず、迫力があるのです。
「キャラクター」は人の面白さ
キャラクターとは、人の面白さのことです。
物語の面白さを伝えるには時間がかかりますが、キャラクターの面白さは1コマ(登場シーン)で伝えることができます。
そのため、キャラクターが面白ければ、とりあえず読んでもらえます。
「絵本」と「漫画」の1番の違いはページ数
絵本と漫画の1番の違いは、何だと思いますか?
それは「ページ数」です。
ページ数が違うと、何が起きるのかというと、先ほどの能力「画力」「構成力」「演出力」「キャラクター」の重要度が変わってきます。
絵本で重要な能力は「構成力」
絵本はページ数が少ないです。
なので「構成力」が1番重要になります。
「演出力」「キャラクター」の能力もあった方がいいですが、絵本の場合は「構成力」さえあれば、なんとかなります。
例えば、桃太郎を思い出してみて下さい。
桃太郎がどんなキャラクターなのか、思い浮かびませんよね。
あるのは「昔々あるところに…」という、あらすじ(構成)だけです。
これは何故かというと、絵本の場合、ページ数が少ないので、「演出」「キャラクター」をあまり入れられないのです。
故にシンプルであり、それが絵本の良さでもあります。
そして、絵(画力)についてですが、絵本の場合は自由です。
書店の絵本コーナーを覗くと、非常に個性豊かな画風で溢れていると思います。
そのため、絵本の場合は「構成力」が1番重要になります。
漫画で重要な能力は「キャラクター」
絵本の場合は面白くなくても、ページ数が少ないので最後まで読んでもらえる可能性があります。
しかし、漫画はページ数が多いです。
100巻以上という物まであります。
なので漫画の場合は、とにかく読み続けてもらう必要があります。
漫画で特に重要な能力は「キャラクター」です。
キャラクターが面白ければ連載が続き、とりあえず読んでもらうことができます。
漫画はキャラクターとよく言われる所以は、ここです。
しかし、それにより弊害があります。
何万部も売れた大人気漫画にも関わらず、広げた風呂敷を畳めず、最終回が面白くない。
という漫画も少なからずあります。
これは「キャラクター」を優先するあまり、「構成力」をおろそかにした弊害です。
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