初めまして。
現役絵本作家のユウトモといいます。
今回の記事は注意喚起です。
絵本作家デビューを目指す、純粋なクリエイターを狙った、悪質な絵本コンテストの存在をご存じでしょうか?
悪質な絵本コンテストに騙されるな!
これは、実際に私が経験した出来事です。
私は絵本作家デビュー前に、ある絵本コンテストに応募をしました。
しかし結果は、残念ながら落選。
ですが後日出版社から、電話がありました。
私が電話に出ると、編集者から「あなたの作品は素晴らしい」と褒められました。
そして「弊社から本を出しませんか」と言われます。
出版費用は200万円です。
ここでおかしい点が2つあります。
①素晴らしいのに、なぜかコンテストで受賞していない
②素晴らしいのに、出版費用がかかる
この絵本コンテストは、新たな才能を見つけることが目的ではなく、真の目的は自費出版の営業リストを集めることだったのです。
ちなみに私のデビュー作「むしばだ~いすき♡ 歯磨き嫌いでも歯磨きしたくなる絵本」では、出版費用は一切発生していません。
いい絵本なら出版社にもメリットがあるので、出版費用はかからないのです。
悪質な絵本コンテストの見分け方
悪質な絵本コンテストを見分ける方法は簡単です。
その絵本コンテストの名前に追加で「怪しい」や「自費出版」と付けて検索してみましょう。
すると悪い評判がボロボロ出てきます。
オススメの絵本コンテストを紹介
ここからは私がオススメする絵本コンテストをご紹介します。
ただ今は良くても、後々自費出版の勧誘がないとも言い切れません。
あくまで応募は、自己責任でお願いします。
◆絵本コンテスト一覧
▶ 講談社絵本新人賞
あの講談社が主催する絵本コンテストです。
▶ MOE創作絵本グランプリ
おそらく日本で1番有名な絵本コンテストです。
▶ 角野栄子あたらしい童話大賞
ポプラ社主催の新しいコンテストです。
なんと審査員は「魔女の宅急便」シリーズの角野栄子さんと
「かいけつゾロリ」シリーズの原ゆたかさん。
▶ マクドナルド ハッピーえほん大賞
小学館とマクドナルドが共同で開催する大規模な絵本コンテストです。
▶ 絵本ひろば(絵本大賞)
「絵本ひろば」は、絵本を自由に投稿できるサイトです。
そのため、読者の生の声を聞くことができます。
そして、読者投票により大賞が決まる絵本大賞も開催されています。
【まとめ】絵本コンテスト選びは慎重に
一生懸命描いた絵本が、悪質な絵本コンテストに利用されたら悔しいですよね。
絵本のコンテストに応募する際は、受賞作品、知名度、審査員、主催者、賞の歴史などを確認しましょう。
そして「怪しい」「自費出版」などで検索をして、問題がないのかを見極めて下さい。
あなたの絵本が、より良いコンテストで受賞することを願っています。