本を作る上で、ついて回るのが「誤字脱字」や「ミス」です。このページでは、それらを無くすためのチェック方法を解説します。
本の場合、こんなミスが多いです
本を作る時に、特に多い5大ミスをまとめました。
この5つは、重点的にチェックしましょう。
① 目次のミス
例:目次のタイトルと本文のタイトルが違う。
② ページ番号のミス
例:ページ番号がずれている。
③「。(句点)」「、(読点)」のミス
例:句点、読点の付け忘れ。
④ 空白のミス
例:変な所に空白が入っている。
⑤ 漢字の変換ミス
例:漢字の変換間違い。
ミスに気づきやすくする4つの方法
自分で作った物というのは、ミスに気づきにくい物です。
そこでミスに気づきやすくする方法を4つご紹介します。
①違う端末で確認する
パソコンで確認している場合は、スマホやiPadなどでも内容を確認してみましょう。
確認環境を変えると、見え方も変わるのでミスに気づきやすくなります。
②印刷して確認する
紙に印刷して、蛍光ペンを付けながら1文字ずつ確認すると、確認箇所が明確になるので、ミスに気づきやすくなります。
③Wordの「エディター機能」を使う
人間の目ではなく、コンピューターにチェックしてもらいましょう。
Wordのエディター機能を使うと、誤字脱字チェックができます。
▶ エディター機能の使い方
④Wordの「音声読み上げ機能」を使う
Word内の文章を音声で読み上げてくれます。
目で確認した物を、耳で確認できるので、非常に効果のあるチェック方法です。
▶ 音声読み上げ機能の使い方
チェックする人数は「2人」が理想
ある実験で、何人でチェックすれば1番ミスが少ないのか調べた実験があります。
その実験によると、2人がチェック精度が1番高く、それ以上の人数になると1人と同じ、またはそれ以下のチェック精度になります。
なぜ、このような結果になるのか?
それは「リゲルマン効果」という現象が起こるからです。
「リゲルマン効果」は別名「社会的手抜き」とも呼ばれます。
人数が多いと、無意識に他人に任せてしまうため、1人辺りのパフォーマンスが下がるのです。
1人でチェックする方法
ダブルチェックが理想ですが、中々そうもいかないですよね。
そんな時は1人で2回チェックしましょう。
1回目のチェックで、本の最初から最後まで隅々確認します。
どこにも問題がなければ、1回目のチェックはOKです。
次は2回目ですが、すぐに2回目のチェックをしてはいけません。
「エビングハウスの忘却曲線」という時間と記憶の関係によると、人は20分で42%。1時間で56%。9時間で64%。1日で74%。1週間で77%。1ヶ月で79%の記憶を忘れます。
なので、なるべく記憶がない状態で、2回目のチェックを行います。
最低でも30分時間を置いて、新しい気持ちで確認をしましょう。
もしミスが発見された場合は、1回目のチェックとして、確認作業を最初からやり直します。
2回連続のチェックで、何もミスが発見されなければ、確認作業は完了です。