「ダウンタウンプラス」のポテンシャルが凄い理由。ライバルがいない強さ

コラム

Netflix、Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Disney+
動画配信サービスは、もはや私たちの生活に欠かせない存在です。
映画、ドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなど、無数のジャンルが並び、
視聴者はまるでエンタメの海に漂うように、日々作品を選んでいます。

しかし今、その海の中に新しい波が立ち上がりました。
その名は「ダウンタウンプラス(DOWNTOWN+)」。

このサービスの登場は、配信業界における小さなニュースではなく、
エンタメの構造そのものを変える可能性を秘めた出来事かもしれません。

ダウンタウンプラスとは?

ダウンタウンプラスは、2025年11月1日に配信を開始したお笑い特化型の配信プラットフォームです。
タイトルの通り、ダウンタウンの2人「松本人志」さんと「浜田雅功」さんのをコンビ名を冠しており、彼らの過去の名作コンテンツを振り返るだけでなく、オリジナル番組も配信されます。

月額1000円(税抜)。
配信開始時点で、登録者数は数十万人を超えているらしく、既に人気配信サービスとなっています。
他の配信サービスと最も異なるのは、「お笑いを中心に据えている」という点です。
映画でもなく、ドラマでもなく、アニメでもなく、“笑い”というたった一つのテーマを軸に据えています。

笑いには、映画では得られない栄養がある

映画やドラマを観ることは感動や興奮を与えてくれます。
しかし、笑いにはそれとは違う“特別な栄養”があります。

笑うことで私たちは、ストレスが軽減され、気持ちがリフレッシュされ、
コミュニケーション能力や発想力まで高められると言われています。
ただ面白いだけの体験ではなく、心と頭を同時に刺激する効果があるのです。

ダウンタウンプラスは、そうした“笑いの栄養”を日常的に届けるプラットフォームです。
コントやトーク、漫才などの多彩な笑いを集めることで、
映画やドラマでは味わえない独特の体験を提供できる点が、最大の魅力です。

ライバルが思い付かない強さ

動画配信市場はすでに成熟しています。
どのサービスも映像クオリティやオリジナル作品でしのぎを削り、
どこを選んでも“似たような体験”が得られるようになりました。

しかし、ダウンタウンプラスは違います。
すべてを網羅しようとするのではなく、
ひとつのジャンルを極めることで、結果的に“他が真似できない強さ”を手に入れる。
それがこのサービスの最大の武器です。

Netflixのライバルで、Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Disney+などが思い付きますが、
ダウンタウンプラスのライバルは思い付きません。
これは、凄い強みであり、とんでもないポテンシャルを秘めている部分です。

本づくりにも通じる「差別化の原則」

この考え方は、実は出版の世界にも通じています。

私たちは日々、たくさんの本を作っています。
けれど、どれだけデザインを整えても、構成を工夫しても、
「似たような本」が並ぶ中では埋もれてしまう。

だからこそ大切なのが、差別化の視点です。

たとえば、

  • 「他にはない切り口」
  • 「特定の読者層に刺さるテーマ」
  • 「独特のトーンやデザイン」

これらはすべて、ダウンタウンプラスの“お笑い特化”と同じ発想です。
つまり、「全部やろうとせず、一点を突き詰める」こと。

出版においても、万人受けを狙うよりも、
ある特定の読者に強く届く本の方が、最終的に支持されるのです。

差別化がブランドを生み、ブランドが信頼を育てる

ダウンタウンプラスが成長すれば、
「お笑いを観るならダウンタウンプラス」という認識が定着するでしょう。
その瞬間、プラットフォームはブランドになります。

そしてブランドには信頼が宿り、
信頼はファンを生み、ファンが次の展開を支えます。

本づくりでも同じことが言えます。
「この作者なら読みたい」「この出版社なら安心できる」
そう思ってもらえたとき、その作品はもう“商品”ではなく“文化”です。

ダウンタウンプラスが“笑いの文化”を築くように、
私たちもまた、独自の文化を生み出す本を作っていくべきなのです。

まとめ:特化による差別化

ダウンタウンプラスが掲げる「お笑い特化」という旗印は、
単なるコンセプトではなく、
“差別化の本質”を体現した戦略そのものです。

情報が溢れる今、最も強いのは「何でもできる人」ではなく、
「一つのことを徹底的に極めた人」。

配信でも出版でも、求められているのは“尖った存在”。

ダウンタウンプラスのように、
あなたの本も、あなたにしか作れない“独壇場”を築いていきましょう。

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