「ルックバック」とは、チェーンソーマンで有名な藤本タツキ先生の読み切り漫画を原作とした映画です。
この映画「ルックバック」が興行収入ランキング第1位で大ヒットしています。
なぜ「ルックバック」が1位になることができたのか、この記事で解説したいと思います。
「ルックバック」が大ヒットした理由
「ルックバック」は公開当初119館の映画館で公開されました。
この119館というのは、非常に少ないです。
全国の映画館が592館なので、約5分の1の映画館でしか公開されていないのです。
しかし結果は大ヒットしました。
大ヒットした理由は2つあります。
上映時間が58分と短いので収益率が2倍
「ルックバック」の上映時間は58分と短いです。
普通の映画は120分くらいありますから、約2分の1の短さです。
この短さは、一見、デメリットのように思えますが、メリットでもあります。
これにより映画館の回転率が、普通の映画の2倍になるのです。
通常の映画が1回しか上映できないのに、「ルックバック」は2回上映できます。
つまり収益率が2倍です。
鑑賞料金が一律1,700円で客単価が高い
「ルックバック」の鑑賞料金は一律1700円です。
学生やシニア、障害者割引などの割引を使って、1200円や1000円で観ることができません。
なので、通常の映画より客単価が高いのです。
割引が使えなくても、どうしても観たいという「ルックバック」の熱狂的ファンがいるからこそできる戦略でもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「ルックバック」は上映館数が少ないという弱点を抱えながらも、「上映時間を短くする」「鑑賞料金を一律にする」という戦略で、興行収入ランキング1位を取ることができました。
これは書籍でも同じことが言えます。
例えば、ターゲットが狭くて売れないだろうなという本でも、客単価(販売価格)を上げれば、儲かるかもしれないのです。
逆境に立たされても、戦略が良ければ勝てる可能性があります。