本を出版する際に必要となる「奥付(おくづけ)」。
奥付は、書名や著者名、発行日など、本の出版に関する情報をまとめたページです。
商業出版だけでなく、Amazon KDPを利用した電子書籍やペーパーバック、自費出版でも作成されます。
ただし、奥付には決まった書式があるわけではありません。
出版形態や発行者の方針によって、記載する内容やレイアウトは異なります。
この記事では、奥付を作成する目的、記載する内容、作成時に押さえておきたいポイントを解説します。
1. 奥付とは? 何のために作るもの?

奥付とは、書籍の書名や著者名、発行日、発行者など、出版に関する情報を記載したページです。
紙書籍や電子書籍では巻末に設けられることが一般的です。
奥付を作成する主な目的は、次のとおりです。
書籍の出版情報を明確にする
書名や著者名、発行日などを記載することで、その本がいつ、誰によって出版されたのかを確認できます。
発行者や制作に関する情報を伝える
発行者や発行所、編集・制作担当者などを記載することで、誰が出版や制作に関わったのかが分かります。
また、読者や書店、図書館などが書籍の情報を確認する際にも役立ちます。
書籍の管理や問い合わせに役立てる
発行日、版の情報などは、書籍を識別・管理する際に役立ちます。
問い合わせ先を記載すれば、読者や関係者が連絡する際にも便利です。
このように、奥付は書籍の基本情報をまとめるためのページです。
2. 奥付に記載する内容

奥付には、一般的に次のような項目を記載します。
ただし、すべての項目が一律に必須というわけではありません。
書名
書籍の正式なタイトルを記載します。
副題がある場合は、副題も含めて表記するとよいでしょう。
発行日
初版発行日や、該当する版の発行日を記載します。
電子書籍と紙の書籍で発行日が異なる場合は、それぞれの発行日を整理して記載すると分かりやすくなります。
著者名
著者の氏名やペンネームを記載します。
共同著作の場合は、必要に応じて複数の著者を記載します。
編集・制作担当
編集、デザイン、組版、校正などを担当した人や事業者を記載できます。
必須ではありませんが、制作に関わった人や事業者を明示したい場合に記載します。
発行者・発行所
発行者の氏名や法人名、出版社名などを記載します。
個人出版の場合は、個人名や自分で設けた出版レーベル名などを使用することもできます。
連絡先
読者や関係者からの問い合わせを受け付けたい場合は、メールアドレスやWebサイトなどを記載できます。
個人出版では、プライバシー保護の観点から、自宅住所や個人の電話番号を無理に掲載する必要はありません。
著作権表示
著作権者を明示するため、次のような表記を使用することがあります。
© 2026 著者名
©マークは、著作権があることを示す表示です。
著作権は原則として創作とともに発生するため、©マークがなくても、著作権は発生します。
補足
奥付には、無断複製を禁止する注意書きなどを記載することもできます。
例えば、次のような文言です。
「本書を無断で複写、複製することは、著作権法上の例外を除き禁じられています。」
こうした注意書きは必須ではありませんが、著作物の取り扱いについて読者に伝えるために使用されます。
3. 奥付の記載例

個人出版の書籍であれば、例えば次のような形式で奥付作成ができます。
◆ 書名
はじめての自費出版
◆ 発行日
2025年 4月04日 初版発行
2026年 10月26日 第5版発行
◆ 著者
山田 太郎
◆ 編集・発行
100出版所
◆ 連絡先
https://book.100syo.com
◆ 著作権表示
© 2026 山田 太郎
◆ 補足
本書を無断で複写、複製することは、
著作権法上の例外を除き禁じられています。
上記は記載方法の一例です。
また、発行や編集・制作担当など、該当しない項目は無理に記載する必要はありません。
実際の出版体制に合わせて調整しましょう。

