文章力はあるが、構成力がない人が多い理由(面白い本の作り方)

紙書籍

様々な方と書籍制作で関わりましたが、みなさん文章力はあります。
しかし構成力がない人が多いです。
書籍を作るには、文章力だけではダメです。
同時に構成力が必要になります。
このページでは、その「構成のやり方」について解説します。

なぜ「文章力はあるが、構成力がない」のか?

「文章力がなくて、構成力もない」ならわかるのですが、何故か、みなさん揃って「文章力があって、構成力がない」です。
これが、どうしてなのか、私なりに考えてみました。

理由は、文章力の場合「学校で教えてもらった」かつ「実生活で必要」だからです。
学校では、国語という形で、文章の書き方を学びます。
実生活では、メールという形で、仕事で使用します。

ただ構成の場合は、学校では教えてくれませんし、実生活でもなくて差し支えないのです。
なのでみなさん「文章力があって、構成力がない」状態なのです。

構成に必要なのは「小分け」「順番」「厳選」の3つ

構成には「小分け」と「順番」と「厳選」の3つが必要です。
それぞれに、どのような役割があるのかを解説します。

【小分け】内容をわかりやすくする

わかりやすい書籍は「1見出し1テーマ」が基本です。
文章を小分けにすると、内容がわかりやすくなります。
何故わかりやすくなるのか?
それは小分けにすると、文章のゴールが沢山できるからです。

終わりが見えない文章というのは、話がどう進むかわからず、苦痛です。
ゴールを示すことで読んでいる人が、いつ文章が終わるのかを予想でき、かつ全容を把握できるので、わかりやすくなります。

【順番】内容を理解しやすくする

文章を出す順番というのは、内容の理解しやすさに関わります。
文章を理解しやすくするには「①オチ → ②概要 → ③解説」という順番が大事です。
書籍を作る時は、この順番を繰り返して、書籍全体を形作っていきます。

【①オチ】
このページの文章の場合、まず「文章力があるが、構成力がない」というオチから話をしています。
なぜオチから話をするのかというと、オチから話すと、まず興味を持ってもらえます。
そして見出しにもなるので、こういう話なのかなと想像をしてくれるのです。

【②概要】
概要は、今からこんな話をしますよ。
という文章全体の説明です。
また概要では、文章のゴールを示す必要があります。
このページの場合は「構成のやり方」が文章のゴールになります。

【③解説】
解説は、1番最初に提示したオチの説明になります。
このページの場合は「文章力があるが、構成力がない」の理由を説明します。

【厳選】内容を面白くする

なぜ校長先生の話がつまらないのか?
それは話が長く、内容が厳選されていないからです。
おそらく校長先生の場合、話をする時間が決まっているのだと思います。
決まっているので、余計な内容を付け足す。
そのため、本当に伝えたい内容が薄まり、つまらなくなるのです。

文章を厳選するコツは、いらないかなと思う文章を削除してみてください。
その文章がなくても差し支えなければ、その文章は不必要ということになります。

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