「どうして、こんなに安く本が作れるのですか?」
100出版所をご検討中のお客様から、最も多く寄せられるご質問です。
私たちの価格設定は、出版業界の常識から見れば、確かに「破格」かもしれません。
しかし、それは決して品質を犠牲にしているわけではありません。
その秘密は、徹底した「業務の選択と集中」にあります。
私たちは、時間とコストのかかる特定の業務をあえて「やらない」と決め、そのリソースを専門分野である「書籍のクオリティ」に全集中させています。
この記事では、私たちのビジネスモデルの裏側と、著者様とのお約束について、詳しくご説明します。
私たちが貫くこと:書籍の「見た目の美しさ」への専門特化

100出版所が最も力を注いでいるのは、書籍の「器」としての完成度、すなわち読者が手に取った瞬間に感じる「見た目の美しさ」と「読みやすさ」です。
- デザイン:読者の心を掴む魅力的な表紙、作品の世界観を伝えるタイポグラフィなど、書籍の顔となる部分をプロのデザイナーが創り上げます。
- 組版(DTP):文字の大きさ、行間、余白をミリ単位で調整し、読者がストレスなく物語に没入できる、洗練されたレイアウトを設計します。
私たちは文章の「中身」を磨く工程を省く代わりに、その「器」であるデザインとレイアウトの質を追求することに全リソースを投下しています。
これが、高品質な本を低価格でご提供できる理由の一つです。
私たちがやらないこと:専門的な「校正・校閲」

私たちの低価格を実現する最大の理由。
それは、出版費用の中で大きな割合を占める「校正・校閲」の工程をサービスに含んでいない点にあります。
- 校正とは:誤字脱字、文法ミス、表記の揺れなどを修正し、文章の基本的な体裁を整える作業です。
- 校閲とは:書かれた内容に踏み込み、事実関係の誤り、固有名詞の正確性、文脈の矛盾、差別表現や法令違反のリスクなどを多角的に検証する、非常に高度な作業です。
これらの作業は、熟練した専門スタッフが膨大な時間をかけて行うため、多大な人件費が発生します。
私たちはこの工程を著者様ご自身にお任せすることで、制作コストを劇的に削減しているのです。
著者様へのお願い:原稿内容の最終責任は、著者ご自身に

このサービスモデルに基づき、私たちは著者様に一つ、重要なお約束をお願いしています。
それは、ご入稿いただく原稿の文章内容(誤字脱字、表現の妥当性、事実関係、著作権等の法的問題を含む)に関する一切の責任は、著者様ご自身が負うということです。
私たちは、お預かりした原稿を「著者様によって完成された最終版」として扱い、原則として文章に手を加えることなく制作を進めます。
これは、著者様の独自の表現や意図を最大限尊重するための仕組みでもあります。
出版後に内容に関する問題が発生した場合でも、「100出版所」では責任を負いかねますので、ご入稿前の十分なご確認をお願いいたします。
【重要】「校閲しない」=「無審査」ではありません

ここで一つ、非常に重要な点をお伝えします。
「校閲をしない」という方針は、「どのような内容でも無条件に出版できる」という意味では決してありません。
私たちは出版に携わる事業者として、社会に対する責任があると考えています。
そのため、お預かりしたすべての原稿に対し、出版の可否を判断するための最低限の内容確認(審査)を実施しております。
この審査は、文章の品質を評価するものではなく、その内容が法令や公序良俗に反していないかを確認するためのものです。
以下のいずれかに該当する、またはその恐れがあると弊社が判断した原稿は、出版をお断りさせていただきます。
- 第三者の権利を侵害するもの(著作権侵害、名誉毀損、プライバシー侵害など)
- 法令に抵触するもの(犯罪行為の助長、差別の扇動など)
- その他、公序良俗に著しく反するもの
表現の自由は尊重しますが、それは無法地帯を意味しません。
著者様には、ご自身の原稿が社会的な責任を伴うものであることをご理解いただいた上で、私たちのサービスをご利用いただきたいと考えています。
不安な方へのサポート:AIによる校正・校閲チェック

「自分でチェックしたけれど、完璧か不安…」という方のために、オプションサービスとして「生成AIによる文章チェック」をご用意しています。
AIが機械的に文章を解析し、誤字脱字や文法的な誤りの可能性がある箇所を指摘します。
ただし、これはあくまで補助的なツールです。
AIは文脈の深い意図や事実関係の正誤までは判断できないため、最終的な修正の判断は、必ず著者様ご自身で行っていただく必要がございます。
▶ AIによる校正・校閲のやり方
まとめ:新しい時代の「賢い」出版のカタチ

「100出版所」は、コストをかける部分とご自身で担う部分を著者が選べる、新しい時代の出版サービスです。
品質と内容の最終責任は著者様に。
私たちはその「器」を美しく整え、世に送り出すための安全な航路を守る。
この明確な役割分担こそが、私たちの目指す出版の形です。
ご自身の原稿に責任を持ち、コストを抑えながらも、デザイン性の高い美しい本を創りたい。
そんな賢い選択をされるあなたを、私たちは全力でサポートします。


