TBS 『水曜日のダウンタウン』ほかの演出を手がける藤井健太郎さんに聞く | クリエイターのための総合情報サイト CREATIVE VILLAGE
演出・プロデューサーとして『水曜日のダウンタウン』『芸人キャノンボール』などを手掛け、TBSバラエティの快進撃を支えている藤井健太郎さん。2016年10月からは
TBS『水曜日のダウンタウン』の演出を手がける藤井健太郎さんへのインタビュー記事を読んだ際、とても興味深い点がありました。
この記事によると、『水曜日のダウンタウン』で企画を決める際には、次の3つの条件を重視しているとのことです。
◆ いい企画の条件
- 聞いた時にワードとして面白いこと
企画を一言で説明した時、そのフレーズ自体が人々の興味を引きつけるものかどうか。言葉のインパクトが強い企画は、それだけで注目を集めます。 - 検証の結果、答えに興味が持てること
企画が進行し、検証結果が明らかになった際、その答えが驚きや納得感をもたらすものであること。人々が「どうなるのか?」と期待する感情を抱ける内容かが重要です。 - 結果に至るまでの過程が面白く描けること
単に結果が面白いだけではなく、その過程にドラマや笑い、驚きが盛り込まれているかどうかが、企画の成功に大きく関わります。
この3つの条件は、テレビ番組だけでなく書籍の世界にも十分に当てはまります。
例えば、絵本なら『大ピンチ図鑑』。この作品は、子どもたちが日常生活で直面する “ピンチ” の数々をユーモラスに解説した内容で、タイトルを聞いただけで「どんなピンチがあるのだろう?」と興味をそそります。
ビジネス書の例としては、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』があります。この長いタイトルは一見するとユニークですが、企画としての面白さが凝縮されており、「ドラッカーの理論を高校野球にどう応用するのか?」という疑問を生み、興味をかき立てます。また、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』という書籍も、タイトルだけで「確かに、なぜだろう?」と人の関心を強く引き寄せます。
このように、優れた書籍は『水曜日のダウンタウン』で採用される企画と同じように、以下の要素を持ち合わせています。
- 一目で読者の心をつかむ、印象的でユーモラスな言葉やタイトル。
- 読者がページをめくりたくなるような、結論への興味深い問いかけ。
- 読み進める過程が楽しく、学びや感動、驚きがあるストーリー。
あなたが今取り組んでいる本や企画は、これらの条件を満たしているでしょうか?